第6回耐震補強フォーラム「サバイバルゲーム IN 六本木」を開催しました

 2006年12月10日(日)12:30から、六本木ヒルズのハリウッドホール(ハリウッドビューティープラザ5F)で、第6回耐震補強フォーラムとして「サバイバルGAME 彼女を守る51の方法 IN 六本木」を開催し、420人の方にご参加いただきました。

耐震補強フォーラム実行委員会


Story


ハワイ旅行をゲット!

震度7の地震に遭遇した二人

 ハリウッド美容専門学校に通う主人公のなな子と、大学3年で就職活動中のジンは、六本木ヒルズでデートの待ち合わせ。午後6時、待ち合わせ場所に現れた2人に、震度7の大地震が襲いかかる・・・というストーリーに沿って二者択一クイズを13問出題しました。

 会場をA、Bふたつのエリアに分け、参加者は正解だと思うほうのエリアへ移動する。最後まで勝ち残った人は、ペアでハワイ旅行にご招待という特典を用意しました。

 どこにでもいる普通の学生が日常生活の中で突然地震に遭う映像を見ながら、参加者は、その恐怖や悲しみをリアルに感じることができたようです。ストーリーが進むにつれて、ハワイ旅行をゲットすることだけでなく「自分だったらどうするか?」とわが身に置き換えつつ真剣にクイズに解答していました。


Let’s Try!


携帯早打ちクイズにチャレンジ

 地震直後に電話がつながらなくなったシーンでは、「そんなときは災害伝言ダイヤル171と災害用伝言板を使いましょう!」と、会場全員で携帯電話を手に、実際に操作体験する時間を設けました。

 当日は、171のNTT、災害用伝言板サービスを提供している各社が体験版サービスを立ち上げてくださったため、Docomo、au、SoftBank、Willcomのどれを使用している人も、実際に171に電話をかけて伝言の録音・再生をしたり、パケット通信で伝言版の登録・確認をしたりできる状態でした。(これは日本初のことです!!!)

 さらに、「携帯早打ちクイズ」もあり、携帯電話を持っていなかった参加者には、「せめてラジオくらい持ち歩かないと生き残れませんよ!」と、ラジオをプレゼントしました。(文化放送、(株)まちづくり計画研究所、J−WAVEからの提供品)

Quiz

 クイズは、東京いのちのポータルサイト(通称「いのポタ」)が制作した「CD説法士」と呼ばれる耐震補強の普及啓発CDなどから出題。

 その中からいくつかご紹介します。さて、いくつ正解できますか?

クイズ1

 首都直下地震が今後30年間で来る確率と、ジャンボ宝くじを年4回20枚ずつ買って、100万円以上当たる確率とでは、どっちが高い?

 A:地震/B:宝くじ

答えはココをクリック!

 カップルで来ていた彼氏のほうに「いざとなったら、彼女を守れますか?」という質問をしたのに対して、
 彼氏:守るんじゃないですか。
 彼女:自分の身は自分で守ります。
というのが笑えました。今回の趣旨が正確に伝わっているようです。

 サバイバルゲームで生き残れなかった人も、抽選大会で色々な景品をゲットすることができました。

景品一覧

ボランティアの学生たちの写真
店長の前に整列!

 当日は、防災備蓄食品や高級ジュースなど、すべて無料で提供しました。



 以下の6社が出展。どのブースも、参加者によく見ていただきたいものなので、ゲームの中でクイズとして出題したり、実践方法として紹介したりしました。

出展企業・製品一覧

 グラビア本「彼女を守る51の方法 ―都会で地震が起こった日―」(監修:渡辺実、発行:マイクロマガジン社)と同タイトルのコミックの即売会では、モデルとなったグラビアアイドル「石井めぐるさん」と、漫画家の「古屋兎丸さん」のサイン会も。コミックは売り切れ、サイン会ではカメラを手にした参加者の長蛇の列ができました。

NPO法人「東京いのちのポータルサイト」理事長から

 本日は大変お忙しい中、耐震補強フォーラムにお集まりいただきありがとうございました。

 お集まりいただいた方は、耐震補強フォーラムってなんなんだろうと思われるかもしれません。
 私は司会から紹介がありましたように、早稲田商店会の会長です。まちを動かすのは二つ、得をすることと楽しいこと。得をして楽しいことはまちを動かし続けるというのが我々の実感です。耐震補強、死なないですむまちづくり、それを動かすのはやっぱり得をして楽しいことだろうと思います。

 「得する」というのは金銭だけではなく、精神的にも肉体的にも得することなんだということを活動の中でわかってもらう。得をして楽しいというのは、「遊び心」ということです。
 今日は、得をして楽しいイベントをみなさんに体験していただこうと思います。みなさん、最後までご協力お願いいたします。

NPO法人「東京いのちのポータルサイト」理事長 安井 潤一郎 
(早稲田商店会長、衆議院議員)


お年寄りと若者に犠牲者が集中
(『国民衛生の動向』厚生統計協会 1996年)

耐震補強フォーラム実行委員会事務局長から

 1995年1月に発生した阪神淡路大震災の犠牲者は6,434人。年齢別にみると、お年寄りが圧倒的に多いのですが、実は20〜24歳の若者も目立ちます。お年寄りや収入の少ない若者が住んでいた古い木造建物が地震でつぶれたためです。
 同じような事態は東京でも起きる可能性があり、政府の中央防災会議は、今後30年以内に70%の確率で首都直下地震(マグニチュード7クラス)が発生すると指摘しています。

 いのポタは、大地震から命を守る備えとして建物の耐震補強に着目し、その大切さを伝える取り組みを続けてきました。今回は初めての趣向として、いのポタの若手メンバーが中心となり、耐震補強や家具の転倒防止に関心の薄い若者や女性向けの企画を練りました。

 近い将来、日本を必ず襲う巨大地震から命を守るために、若い世代が地震防災への関心を高め、何をなすべきかを自ら考えるきっかけになることを願っています。
 日本に耐震文化の花を咲かせよう!
 プロジェクト 『Save House, Save Life, Save Community 』―家を守り、命を守り、まちを守る)の展開へ!

NPO法人「東京いのちのポータルサイト」理事 鍵屋 一
(板橋区福祉事務所長)

スタッフにも若者が結集!

 当日は、NPO法人国際ボランティア学生協会(通称:IVUSA)の学生さん約30人が大活躍。会場準備、ゲーム進行(トラロープを持って解答エリアを仕切る役など)、後片付け、ごみの始末までテキパキとこなしてくださいました。

 セコム(株)、(株)ジャパンエリアマネジメント、日本ミクニヤ(株)、 (株)レスキューナウなど、協力してくださった企業もそれぞれ若い社員を投入。楽しいアイデアを出し、実現のための様々な作業もこなし、パワフルに活動していました。

ドラマはすべて素人の手作り


主人公:
金杉 麻衣
 武蔵野大学 環境学科3年

彼氏役:
Gebbie 広人
 埼玉大学 建設工学科3年

 主人公の自宅シーンは、金杉さんの自宅。お友達のアキちゃんは、金杉さんと同じ大学のお友達で、2人が話しているのもすぐ近くの公園。彼氏役の自宅は、金杉さんの家から歩いて5分の私の自宅・・・とロケも配役もすべて近場、身内で済ませました^^;
 おかげで家族の声は入るし、姿は映るし・・・。

 ただし、ハリウッド美容専門学校の生徒さん、授業風景はホンモノです!ご協力ありがとうございました!

 東京消防庁の立川防災館でのロケには笑えました。副館長さんに正しい行動の仕方を教えていただき、役割分担を決めたのに、結局、友達のアキは絶叫マシーン状態。副館長さん、ごめんなさい。・・・でも、とってもきれいな方でした。。。

 六本木ヒルズでのロケは、ハリウッドプラザと森タワーの間、66プラザと呼ばれているスペースにある蜘蛛のようなオブジェ(Maman)のところで行いしました。
 彼氏役がエスカレーターで上がってくるシーンは、他の人が映らないようにしなくてはならないので、20回ほどNG。
 主人公がけがをしたシーンでは、手にケチャップを。そのにおいがキョーレツで、笑いが止まらなくなりNG連発。

 寒い中、4時間近くもかかり、お付き合いいただいたみなさん、お疲れさまでした。

ハリウッドホール

 会場となったハリウッドホール。六本木ヒルズの中にあるあんなに立派なホールですが、実はハリウッド美容専門学校の体育館なんです。使用料はすべて奨学金として寄付されるそうです。

 今回のイベントについても、30年以内に起こる可能性の高い首都直下型地震を、若い力で迎え撃って欲しい!という「いのポタ」の思いに賛同していただき、お借りすることができました。

 六本木ヒルズでイベントなんて、予想もしていませんでした。本当に感謝、感謝です。

 

企画・脚本・総司会など担当  小田 順子
(東京いのちのポータルサイト 監事)

■主催:
耐震補強フォーラム実行委員会
■後援:
内閣府、総務省消防庁、国土交通省、東京都、日本青年会議所、防災科学技術研究所、日本建築防災協会、土木学会、日本建築学会、地盤工学会、日本地震工学会、日本損害保険協会、日本建築家協会、日本建築士会連合会、日本技術士会、 NPO法人東京いのちのポータルサイト、NPO法人都市災害に備える技術者の会、地域防災支援研究会
■特別協力:
セコム(株)、(株)JALUX、学校法人メイ・ウシヤマ学園ハリウッド美容専門学校、森ビル(株)
■クイズ監修:
鍵屋 一(板橋区福祉事務所長)、渡辺 実(防災・危機管理ジャーナリスト、(株)まちづくり計画研究所所長・技術士)
■協力(五十音順):
石井めぐる(彼女を守るプロジェクト、P.B.B所属)、 金杉麻衣(武蔵野大学環境学科3年)、 Gebbie広人(埼玉大学建設工学科3年)、 NPO法人国際ボランティア学生協会(株)ジャパンエリアマネジメント、 週刊コミックバンチ、 ニフティ(株)日本ミクニヤ(株)、 古屋兎丸((株)新潮社)、マイクロマガジン社、(株)まちづくり計画研究所、 宮村亜希(武蔵野大学日本語・日本文学科3年)、 (株)レスキューナウ

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【無断転載厳禁】
  『彼女を守る51の方法』の版権につきましては「株式会社まちづくり計画研究所」を通じ、各版権元より本イベント限定として利用許諾を頂いております。つましては、本資料を含む各種記録一切についての無断転載・無断使用等は版権の関係上、堅くご遠慮を申し上げます。

渡辺 実(防災・危機管理ジャーナリスト、(株)まちづくり計画研究所所長・技術士)

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【一緒に活動しませんか】
 地震国日本では、地震から逃れることはできません。でも、地震による被害を最小限に抑えることはできます。
 そのために、自分にできることを何かしたい。私たちはそのような思いで活動しています。
・こんな楽しいイベントをやってみたい。
・専門家の話を聞いて勉強したい。
 ・・・そんな方はご連絡ください。「楽しくて得をする」アイデアを一緒に考えましょう。

NPO法人「東京いのちのポータルサイト」

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